CONTLAST official website

TOP   DIARY  PROFILE  MUSIC  LIVE  CONTACT

2013.01    2013.02    2013.03    2013.04    2013.05    2013.06    2013.07    2013.08    2013.09    2013.10    2013.11    2013.12    
2014.01    2014.02    2014.03    2014.04    2014.05    2014.06    2014.07    2014.08    2014.09    2014.10    2014.11    2014.12    
2015.01    2015.02    2015.03    2015.04    2015.05    2015.06    2015.07    2015.08    2015.09    2015.10    2015.11    2015.12    
2016.01    2016.02    2016.03    2016.04    2016.05    2016.06    2016.07    2016.08    2016.09    2016.10    2016.11    2016.12

2014.04.01

中学生の頃、いつも友達と騒いだり、悪ふざけやいたずらばかりしていた。
物事の核心にふれるのが苦手で、自分の悩みを真剣に
人に相談する事など一度もなかった。
その時すでに、私の中で、誰にも踏み込まれたくない領域が存在していた。
自分の世界を持っていた。
その聖域の中で、詩を書いて、歌うようになった。
まだ未完成なその表現を、夢と呼んだ。
TVに出たいとか、有名になりたいとか、望むのならば容易に叶う環境だったせいか
あまりそこに興味が持てず、夢の形は漠然としたものだった。
自分の描く世界が全てだった。
でもそこはあまりにも狭く息苦しい空間で
自分でさえも、時に逃れようともがくほどだった。
誰かと少しでも接触したら、傷だらけになってしまうような
粉々に壊れてしまうような、限りなく脆いものだった。
自分を守る、シェルターの役割もあったのかもしれない。
高校生の頃、その窮屈な世界に限界を感じて、一度自らの手で壊した。
他の誰でもない、自分の手で壊したのだから、まだ救われた。
同じ「壊す」にしても、優しさや愛情があるだけましだった。
外はとても怖かった。そして、とても冷たい感触だった。
自分の事を内面を、言葉にして会話する事は、とても勇気がいる事だと知った。
今、私の世界はバランスがいい。
純粋さも、悲しみも痛みも全ての感情がそこにはある。
悪意も優しさも、欲も全て共存している。
光も射せば、花も咲く。
闇も訪れれば、朝焼けも見られる。
死んでいくものもあれば、新しい生命が生まれる期待もある。
まったく別の感情や、思想が芽生えたり、消えたりを繰り返す瞬間もある。
もうここは、現実の世界と区別がつかなくなった。
もうこれ以上、何もいらない。何も求めるものなどない。
いつも音が流れ続けている・・・
それでも今も尚、一番最初に作った単純でしょうもないあの歌を
私は覚えている。まだ覚えている。
きっとずっと忘れない。

SION